2014-01-01から1年間の記事一覧
第2章 正体 駅についてまず、ゆっくり深く息を吐き出してから電車を降りた。 胸の高鳴りが落ち着き、大学行きのバス停へと歩きながら公平に話しかけた。 「電車の中にいた子めちゃ可愛いかったな」 公平も彼女に気付いたようで 「本当に可愛いかったな。 あ…
第1章 松葉敏久 「松葉先輩って今、彼女いますか? もしいなかったら私と付き合ってもらえませんか?」 年が明けて卒業まで3カ月を切ったとき告白された。 ◆ ◇ ◆ 「敏久~ お前、昨日2年の子に告られてフったんだって」 教室に入るなりクラスメイトの公平が…